微生物はすごい――魚治の鮒寿司

二ゴロブナの魚体を億の微生物で丸2年しばき倒して完成する滅茶苦茶うまいやつ――鮒寿司です。10年ほど前に京都で食べて以来、けっこうな好物です。

木箱に入っています
発酵を受けてチーズのようになったニゴロブナ

二ゴロブナは淡水魚なので、肝吸虫など人体に有害な虫がついている可能性はあります。ただ、ニゴロブナが塩と米飯といっしょに樽に2年も漬け込まれていれば、まぁ大丈夫でしょう。虫は、高濃度の塩、糖の乳酸発酵で生じた乳酸、乳酸菌の持つタンパク質分解酵素、魚体中の消化酵素などに十分に曝されているはずです。また、老舗の鮒寿司であれば長く食されているので、危険は少ないと思います。

急な暑さにアッサリしたものが食べたくなったので、今日のお昼ご飯は、春先にいただいて大事にとっておいた「魚治」の鮒寿司を使ったお茶漬けにしました。

何とも言えないよい香りがします

うまい。うま味の爆弾です。そのままだとうま味が過剰なので、熱茶に溶いたくらいで上々になります。香りも極上。微生物は偉大ですね。

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