新刊『眠れなくなるほどキモい生き物』(集英社インターナショナル)内容紹介

『眠れなくなるほどキモい生き物』
『眠れなくなるほどキモい生き物』

書名:眠れなくなるほどキモい生き物
著者:大谷智通(著)、猫将軍(イラスト)
出版年月日:2021/8/26(※電子書籍版2021/11/25)
ISBN-13:9784797673975
判型・ページ数:四六版並製・240ページ
定価:1870円(税込) (※Kindle版1683円)

■内容紹介

背筋がぞくぞくするようなキモさの先にある、生命のワンダー。

カマキリを操って入水自殺させる。
アリを高いところに登らせて頭からキノコを生やす。
ネズミを天敵であるはずのネコに近づける。
カエルの脚の数を増やしたり減らしたりする。
聖書に「炎の蛇」として登場する。
カニを去勢して自分の子どもの世話をさせる。
海で大発生してアサリの体液を吸い尽くす。
人間の脳を溶かしてあっという間に殺してしまう。

自然界はいかにも恐ろしく気持ちの悪い寄生生物に満ちあふれている――。

本書は、多種多様な寄生生物の中から、思わず目を背けたくなるようなグロテスクな姿をしたもの、人間にとりつくもの、邪悪で残酷な戦略をとるもの、宿主に大きな害を与える行儀の悪いものなど、とくに「キモい」生き物を厳選。その生態を人気イラストレーター・猫将軍の魅力的なイラストとともに紹介します。

■目次

はじめに
寄生生物とは

第一章 行動を操る
死の”酔泳”へと導く ハリガネムシ
ゾンビアリの”デス・グリップ” タイワンアリタケ
死をもたらす危険な情事 トキソプラズマ
異形は後の災いの兆し リベイロイア
医神に滅ぼされようとしている メジナ虫
夜ごと繰り返されるえげつない行為 槍形吸虫
地獄のベッドメイキング ニールセンクモヒメバチ
ゴキブリは悪夢を見るか? エメラルドゴキブリバチ
できるだけ殺さず利用する テントウハラボソコマユバチ
コラム「寄生生物に寄生する超寄生生物」

第二章 ヒトに棲む
キツネがばらまく時限爆弾 エキノコックス
私の中にいる怪物 サナダムシ
死に至る眠り トリパノソーマ
脳喰らいアメーバ フォーラーネグレリア
恐るべき住血の夫婦 日本住血吸虫
やんちゃ坊主とやっかいな同居人 アライグマ回虫
顔を這いまわる無数の蟲 ニキビダニ
おぞましき熱帯 ヒトヒフバエ
暴れる一寸法師 アニサキス
不可視の侵入者 ハナビル
ナメクジからの使者 広東住血線虫
イベルメクチン前夜 回旋糸状虫
コラム「イベルメクチン後の世界」

第三章 おぞましい生き様
首を狩る悪魔 タイコバエ
蠢動、そして空へ ロイコクロリディウム
寄生して、去勢する フクロムシ
居座りの縁起物 タイノエ
空飛ぶ死のソルトシェーカー マッソスポラ菌
海の吸血鬼 カイヤドリウミグモ
コラム「”永遠の愛”の象徴」

■著者紹介

大谷智通 Tomomichi Ohtani
サイエンスライター、編集者。1982年兵庫県生まれ。東京大学農学部卒業後、同大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻修士課程修了、同博士課程中退。在学中は魚病学を専攻し、魚介類の感染症・寄生虫病の研究を行う。出版社勤務を経て独立し、現職。主な著書に『昆虫No.1図鑑』(文響社)、『増補版 寄生蟲図鑑 ふしぎな世界の住人たち』(講談社)、『えげつないいきもの図鑑 恐ろしくもおもしろい寄生生物60』(ナツメ社)などがある。

猫将軍 Nekoshogun
イラストやキャラクターデザインを得意とするアーティスト。和歌山県在住。ゲームのコンセプトイメージやジャケットイラストなど、数多くのアートワークを手掛ける。昆虫、動物、女性、宝石、肉、スイーツといったモチーフを得意とする。画集に『猫将軍画集』(玄光社)、『ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK 猫将軍』(翔泳社)がある。

集英社インターナショナル公式サイト

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