新著『ウシのげっぷを退治しろ――地球温暖化ストップ大作戦』本日発売です

新刊『ウシのげっぷを退治しろ――地球温暖化ストップ大作戦』旬報社、本日発売です!

大谷智通・著、小林泰男・研修『ウシのげっぷを退治しろ 地球温暖化ストップ大作戦』旬報社

旬報社公式ページ

本書は、地球全体の大きな問題となっている地球温暖化とそれを緩和するために急ピッチで技術開発が進んでいるウシのげっぷメタン削減を題材にした科学ノンフィクションです。

・地球温暖化と気候変動のメカニズム(環境問題)
・ウシの体のしくみ(ウシの生物学)
・ウシのげっぷを減らすための研究の最前線(農学研究の現場)
・健康的な食生活とはなにか(食育)

という、持続可能な社会を考えるうえで必須の4テーマをわかりやすく解説しました。日本の科学技術行政について思うところ、最近なにかと話題の「肉食の是非」について思うところなども、突っ込んで書きました。

執筆にあたっては、日本におけるウシのげっぷ削減研究の第一人者である北海道大学の小林泰男先生の取り組みを取材し、監修していただいております。

この1冊を読むだけで、地球の未来を左右する重要な4テーマの基本的な知識が身につき、自らの「食」について考えることができるようになる――そんな本を目指しました。

これからの地球の未来を担う、これから自らの「食」を選択していくことになる、若者たちに特に読んでもらいたいと思いから、中学生・高校生から読めるわかりやすい語り口となっております。もちろん、定期的に話題になるテーマでもありますから、大人の教養本としても楽しんでいただけると思います。

詳細は以下のお品書き(目次)をご覧くださいませ。よろしくお願いいたします。


目次

はじめに

第一章 地球がどんどん暖かくなっている
 温暖化と気候変動で起きること
 まず太陽が地球を温める
 温室効果と温室効果ガス
 人間が大量に発生させる温室効果ガス
 くり返されてきた気候の変動
 温暖化への国際的な取り組み  温室効果ガスを削減せよ
 温暖化対策のカギはウシのげっぷ

第二章 ウシのひみつ ウシの祖先
 さまざまなウシ 反すうという食べ方
 繊維質は消化できないはずなのに
 ウシ最大の秘密――巨大発酵タンク「ルーメン」
 ウシ以外の動物も微生物の力を借りている
 ウシの胃は微生物の宇宙
 だ液で維持される微生物にとって快適な環境
 ウシは微生物を「食べて」いる
 緑の草から白いミルクができるまで
 ウシがメタンのゲップをするわけ

第三章 メタン低減物質を探せ 「ウシは悪くない」
 抗生物質の代わりを探せ
 広大な砂漠から一粒の金を探す
 出光興産から持ち込まれた「カシューナッツ殻液」
 思わぬ大発見
 動物実験でも成果を確認
 なぜカシューナッツ殻液はメタンを低減させるのか
 日本初のメタン低減飼料「ルミナップ」
 世界中で研究開発が行われている

第四章 ウシとヒトとの新時代
 2050年の畜産の姿  日本発・地球と人類を救うプロジェクト
 21世紀の「アポロ計画」
 研究者たちが連携して新技術を創り出す
 牛海綿状脳症(BSE)を引き起こした肉骨粉
 草100%のえさに戻そう
 牛肉とミルクは栄養満点
 畜産を未来に残す

おわりに
 殺していいの?
 食べる前に「いただきます」といおう 

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