3月下旬は沖縄に滞在していました。主目的は、那覇市の東方約370km、太平洋上に浮かぶ南大東島です。台風情報などで名前をよく聞く島。これまで書き物の中で何度か取り上げたことがあるのですが、実際に現地を見たことはなく、かねてから一度は行かねばと思っていた場所です。今回、とある調査に同行するチャンスがあり、島のことをよく知る方に案内していただきながら、南大東島を巡ることができました。
南大東島は、隆起珊瑚礁でできており、断崖絶壁に囲まれた島です。つい100年ほど前までは無人島で、島の中はビロウの原生林に覆われていました。開拓が進んだ現在は、土地の約7割がサトウキビ畑になっています。滞在したのは製糖期の終盤で、島の中心にある大きな製糖工場からは甘い香りが漂い、あちこちの畑では、肥料としてまかれた糖蜜・サトウキビの絞りかす(バガスという)・堆肥などから、すえた発酵臭が立っていました。風景だけでなく、匂いも強く記憶に残る島です。
4日間の滞在中、島の周囲に残る原生林、中央の盆地に広がる湿地帯、その湿地帯に群生するオヒルギ、開拓によって激減したダイトウオオコウモリの保護を目的につくられた「ダイトウオオコウモリの森」などを見て回りました。青く澄んだ海を撮っていたら、フレームの中にクジラが浮上してくる一幕などもあり、自然を肌で感じることには事欠かず。
パックロッドを持って行きましたので、早朝に少しだけ竿も出しました。島の釣り人は断崖から大物を狙うそうですが・・・・・・命がいくらあっても足りないので、比較的足場のいい港から。虫ヘッド6.0gに魚の切り身という単純な仕掛けで90分ほどやって、ミーバイ(スミツキハタか?)など。リリースしたので食べていませんが、島の人によれば「これは滋養のあるよい出汁がとれるので、妊婦さんに食べさせるんだよ」とのこと。魚影の濃さは相当です。次の機会があれば、きちんとした装備で、終日じっくりと釣りをしたいですね。
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